当たり前の日常

趣味嗜好、ライフスタイル、生き方、哲学、LGBTQ、病気、障がい…などなど、それぞれ背景が異なる一人ひとりが暮らしやすい社会を「フレンドリー社会」といいます。誰にとっても、当たり前の日常がありますように。そんな当たり前の願いを叶えるために、いろいろ考えてみたいと思います。

新型コロナ闘病記 ③医療機関につながった!これは相当ラッキーだったのかもしれない。

夫が新型コロナに感染して、現在入院7日目になります。私は濃厚接触者につき当然ながら自宅待機、病院に差し入れを届けることもできませんが、夫とはLINEで日々やりとりをしています。

このブログは、新型コロナ、かかったらどうなるの?どうすればいいの?という不安に、経験者として少しでもお役に立てればという思いで書いております。

同時に、家族が感染したが誰にも不安を口にできないというような、私と同じ立場の人にも思いを届けたいと思っています。

 

4月12日、発熱から6日目。朝の体温は39.5℃。夜中には39.8℃まであがったそうです。夫とは部屋をわけて暮らしていましたが、夜中に何度も何度もトイレに行ったり、着替えたりしていて、相当苦しかったようです。

この日は日曜日だったので、もし今日医療機関につなげるとしたら救急しかない。・・・これは判断がとても難しい。コロナ以外の緊急を要する患者さんの門戸を狭めてしまうことになるので。すごく悩みました。

ただ日中は38度前半~37度台に熱がさがることもあり、相変わらず咳も出ないため、ここでもまだなお「コロナではないかも」というかすかな期待があり、もう1日様子をみることに。受診できそうな医療機関をネットで探していました。

あと、Just Answerという、医師がオンラインで相談にのってくれるサービスを見つけ、そこに相談したりしていました。もちろん有料ですが、そこで「コロナウイルス感染の典型的経過とは異なるようですが、溶連菌を含むほかの感染症の可能性は考えられます。(中略)総合病院であれば対応していただけると思いますので受診前にお問い合わせください」とのアドバイスをいただけました。

 

4月13日、発熱から7日目。やはり夜中から朝にかけて39度台の高熱。この日は家の電話とスマホの2台を使って、相談センターにリダイヤルしつつ、一方で医療機関にかたっぱしから電話を。電話をかけてみて、「総合病院」ってどこのことだろう?と、病院に対する知識が非常に少ないことに気づきました。ちょっと大きめのところ?でも、大学病院とかは紹介状がないと初診はみてもらえないよね・・とか。でも、時間がないので、とりあえず手あたり次第かけてみました。

クリニックでは本当にみてもらえないのかも信じられず、クリニックにもかけました。「インフルや溶連菌かもしれないのですが」といっても「熱があると診察できない」「インフルの検査もしていない」と、どこも受け付けてくれません。あるクリニックからは「粘膜をとるような検査は、今してはいけないことになっているので」と言われました。

やはり相談センターを通すしかないのか・・・でも、全然つながらないじゃん!!

あるクリニックで、なんとか診療してくれないかと懇願していた私に、ドクターが直接電話に出てくれました。そこで「今、うちでみたとしても、無責任な診断ができないんですよ。でも、そこまで高熱が続いているので、大きな病院ならみてもらえるはずです。CTがあるような病院に電話してみてください」と言われ、「それってどこですか?」と泣きそうになりながら聞いてしまいました。ドクターも困ったでしょうね…。このドクターがとても親切で、「SNSとかで調べればわかりますから」と言いつつ、ぽろっと「例えば○○病院とか」とつぶやいてくれました。これがラッキーでした。

 

相談センターにはどうにもつながらないので、その○○病院に直接電話をしてみると、すぐにつながり、病状を説明すると「保健所から紹介されましたか?」と聞かれました。ここでウソをつくこともできたのかもしれませんが、そこはぐっとこらえ、「保健所を経由してくれと言われたらどうしよう…」と思いつつも、ありのままにお伝えしました。「今日は直接かけていますが、先週自宅待機と言われてしまって、もう1度相談しようにも電話がつながりません…」と、ここも懇願するような声で。すると「当院で受け入れます」と!!!!

私の伝え方が功を奏したということでは恐らくなく、7日も熱が続いていること、かなり高熱であること、一度保健所に連絡していることから、受け入れを判断してくれたのではと推察します。

これは、朝10時過ぎのこと。13時に病院に来てくださいと言われました。

もし、この病院に電話をするのが、何時間もあとになっていたら、その日のうちにみてもらえたどうか…

そう思うと、何が何でも相談センターに電話をしてから、という厚労省が提示しているフローに従うべきだったのか、それとも、実際私がとった行動のように、なんとか自力で病院を見つけて相談してみるべきなのか、これは本当に判断が難しいところです。

病院に電話が殺到してしまうことは避けなければいけません。だから、「相談センターは電話がつながらないから、直接病院に相談したほうがいいよ」とは絶対に言いません。絶対に言いませんが、私たち夫婦にとっては、この判断が間違ってはいなかったと思っています。

 

長文お読みいただき、ありがとうございます。次は、病院での診察、検査、家族の気持ちなどを書きたいと思います。

 

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