当たり前の日常

趣味嗜好、ライフスタイル、生き方、哲学、LGBTQ、病気、障がい…などなど、それぞれ背景が異なる一人ひとりが暮らしやすい社会を「フレンドリー社会」といいます。誰にとっても、当たり前の日常がありますように。そんな当たり前の願いを叶えるために、いろいろ考えてみたいと思います。

新型コロナ闘病記 ②発熱しているため、診療が受けられない

夫が新型コロナに感染して、現在入院中です。

入院して今日で6日目になりますが、まだ咳が続いているようです。

酸素量は95前後をうろうろしているということなので、軽症の中に入るのかもしれません。

 

さて、夫に発熱の症状が出たのは、4月7日の夜でした。

発熱といっても、37.5℃くらい、いつもより少し高い程度でした。

翌8日の朝は37.1℃。体調はすこぶる元気で、咳も息苦しさも倦怠感もなし。

味覚嗅覚も正常。なので、このときは感染しているとは全く思っていませんでした。

その日は通常通りに仕事に出ています。

でも、その日の夜、37.8度くらいにあがってしまい、翌朝もほぼ同じ状態。

そこで4月9日にかかりつけ医に行きました。

 

この頃にはすでにクリニックや開業医は発熱している患者はどこも診療してもらえなくなっていましたので、医師の診察を受けることができず、問診票にそって薬が処方されただけでした。出されたのは、カロナールとポンタールという解熱剤。

この日の症状は、熱以外は気になる症状はありませんでした。

まだ心の中では「まさかコロナじゃないよね」と思っておりましたが、念のためこの日から夫とは部屋をわけて生活することにしました。

 

4月10日。発熱から4日目。39.1℃の高熱。夜中から明け方にかけて相当熱が上がるらしく、びっしょり汗をかくので何度も着替えていました。タオルもたくさん使いました。

さすがに不安になり、相談センターに電話をかけるも、まったくつながりませんでした。3時間くらいかけ続けてたかな…。

そうこうしているうちに、熱が37.1℃に下がりました。もしかしらインフルエンザなのか?と思いつつ、この日は相談センターへのアクセスをあきらめてしまいました。

熱以外、何も症状がない、というのもあって、まだコロナではないと思っていました。

 

4月11日。発熱から5日目。やはり夜中と明け方に39度を超える高熱に。これはさすがにまずいと思い、再度相談センターへのアクセスにチャレンジ。この日は1時間くらいでつながりました。しかし、案の定、熱だけだったので「自宅療養」と言われてしまい、医療機関につないでいただけませんでした。39.5度もあるのに。

 

この頃の私の気持ちは、不安しかありませんでした。不安で押しつぶされそうでした。(そのあと、もっと不安になりますけどね)

さすがにコロナの可能性も疑いはじめていましたが、他の感染症やインフルエンザの可能性も考えていました。なんの病気かもわからないのに、どこの病院も発熱があるので診療してもらえない、この恐怖はたまらないものです。

今まで、当たり前に病気になったら医者にみてもらえていたのが、今はまったく違うのだと。末恐ろしいですよ、これは。

 

そして、後々、私ももっとも苦しめることになるのですが、この病気の場合、誰にも相談できないということ。実はいまだに、親兄弟には伝えていません。

仮に相談できたとしても、誰も「正解」を知りませんし。ただ祈ることしかできないのですが、祈りで病気が治るとは私は思っていませんし。

 

次は、私たちがどうやって医療機関に繋がることができたのかを書きたいと思います。

 

#コロナに負けない #新型コロナ #知恵の輪