当たり前の日常

趣味嗜好、ライフスタイル、生き方、哲学、LGBTQ、病気、障がい…などなど、それぞれ背景が異なる一人ひとりが暮らしやすい社会を「フレンドリー社会」といいます。誰にとっても、当たり前の日常がありますように。そんな当たり前の願いを叶えるために、いろいろ考えてみたいと思います。

新型コロナ闘病記 ⑫新型コロナの病状には個人差がかなりある?

5月5日、入院から23日目。とうとう、ようやく、嬉しい知らせが届きました。先日の2度目のPCR検査の結果が「陰性」ということで、明日退院できることになりました!

最初の発熱から数えると、ほぼ1か月です。まさかこんなに長引くとは思っていませんでした。本当に、本当に、ようやくです。

テレビなどで紹介される体験談や有名人の方の回復のニュースだと、もう少し早くに回復する印象がありますが、この病気は人によって症状も回復期間も大きな差があるのかな、という感想です。

年齢や体質、体力、基礎疾患の有無が左右することはどの病気でも同じことでしょうが、この新型コロナウィルスは「新型コロナ」という病気にかかるのではなく、新型コロナウイルスが体内に入り増殖することで肺の機能に問題をもたらす、ということだと素人の考えを持っているのですが、夫の場合は、どうやら「肺炎クラミジア」というのを併発していたようです。クラミジアっていうと、ちょっと違うほうの病気を想起してしまいますが、まったく別モノのようです。「肺炎クラミジア」は細胞性の感染症です。

夫は発熱する数日前から、体に湿疹が出ていました。何が原因か全くわからなかったのですが、体がだるいわけでもなく、吐き気とか発熱とか、そういった病的なサインもなく、なんだろうねぇ、そのうち消えるかねぇ、なんて軽く考えていたのですが、もしかするとそのとき「肺炎クラミジア」にかかっていたのかもしれません。そして抵抗力が弱っているところに新型コロナウイルスが体内に入って増殖してしまった。というのは、私たち夫婦が素人考えで至った結論です。細菌が先か、ウイルスが先か、どっちが先かは永遠にわかりませんが。

これはあくまでも、夫のケース。きっと一人ひとり病気にはいろんな背景と原因があるはずです。ウイルスに効く薬ができるまでは、一人ひとり異なる病状にそれぞれ対応しなければいけない。それが新しいウイルスとの闘いの難しいところなのだと思います。

 

なにはともあれ、明日は待ちに待った退院日。ようやく会えます。私は限られた数人にだけは感染のことを話していました。今日まで、私の不安に耳を傾けてくださって、本当にありがとうございました。そのときどきで、私に助言をくださった医療機関の皆さま、堀潤さん、本当にどうもありがとうございました。夫の治療にあたってくださったドクター、看護師さん、医療関係者の皆さま、本当にどうもありがとうごじました。また、このブログを読んでくださっている皆さまにも心からお礼を申し上げます。このブログをつづることで、私は冷静さを保つことができていたのだと思っています。

明日は、夫の好物をたくさん作ってあげたいと思います。

 

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新型コロナ闘病記 ⑪夫の入院が長引く中、妻はどう過ごしたか?

5月2日、入院から20日目。高熱が下がらず不安の中ようやく医療機関にたどりついた4月13日。その場で即入院となってからもちろん私は夫に会えていないわけですが、もう20日もたってしまいました。結婚してから、というか彼と出会ってから、こんなに会えなかったことはありませんでした。仕事で海外へ行ったときですら、10日程度でしたから。

この20日間、私がどんな風に過ごしていたのかというと、最初の1~2日を除けば、実に規則正しい健康的な毎日を過ごしておりました。濃厚接触者として外出制限があったこともありますが、そもそも外出する気にもなりませんでしたので、必要な買い物に3回出ただけで、ほぼ家の中で過ごしております。

振り返ってみて、規則正しい生活を送ることがメンタルケアになっていたと思います。決まった時間に起きて、決まった時間に調理してごはんを食べ、決まった時間に仕事をし、決まった時間に寝る。夫とのLINE連絡も、自然と決まった時間にやるようになりました。たいてい夫の食事時間に合わせて連絡するので、こちらの生活もおのずと規則的になってしまうのですよね。

ルーチンとして取り入れたのは、1日1か所、めちゃくちゃきれいにする、ということ。一気に大掃除するのではなく、1か所ずつ。これが毎日にいいリズムを与えてくれました。明日はあそこにしよう、あそこもやりたいけど明後日でいいかな、なんて具合に1日後、2日後をイメージするのは、精神衛生上とてもよかったです。

また、メディア断ちもしました。ニュースはNHKと、私が敬愛する堀潤さんの番組のみと決めました。SNSも1日数分のぞくか、2日にいっぺんくらい。購読している大手新聞のネットニュースはコロナ関係以外を中心に読むことにしました。

メディア断ちをすると、時間に余裕が生まれました。これまで自分がいかにネット漬けだったのかがわかりますね。ネットから解放されて生まれた時間を使って、フィットネスにはげんだり、ゆっくりお風呂につかったり。もちろん読書時間にあててもよいのですが、私は健康体とはいえ、そこそこメンタルやられていたので、がっつり読書する気分にはならず、好きな漫画を読んでみたり。ドラマや映画をみたり。おいしいおつまみを作ってみたり。

そもそも私、ひきこもり体質なので、家で一人で好きなことをして過ごすことにはストレス感じないんですよね。とはいえ、おしゃべりは好きなので、流行りのオンライン飲みなども、何度かしました。

で、思ったのですが、実はこれって、ものすごく文化的で健康的な生活じゃん!特別なことをしなくても、背伸びをしなくても、当たり前の日常があることの幸せ。日常をこつこつと積み上げていくことの大切さ。生きていくことの本質を見たように思います。

でも、じゃあ「これでいいじゃん」「これで十分」と満足してしまうのも、よくないのかな。なんというか、消極的人生というか。上昇志向という言葉は好きではないのだけれど、「こんなもんでいいか」と手を抜いて生きることはしたくない。上を目指すというのではなく、よりよく生きるためにチャレンジする気持ちは捨てたくないというか。

とにかく、時間がたくさんあるので、いろんなことを見つめなおす機会にもなりました。おそらく、私は今、自分史的に大きな気づきの中にいるのだと思います。

 

さて、夫の状態はといいますと、昨日も37度台の微熱が出ておりますが、レントゲン、血液検査の結果は以前より良くなっており、確実に回復してきております。昨日改めて1回目のPCR検査をしており、週明けの結果待ち。GWに入ってしまったので、検査の速度が落ちるのではと危惧しておりますが、今は待つしかない。

ゆっくりではあるけれど、回復してきているのだから、今は心穏やかに待つしかないのだ。

みなさんも、自粛生活であっても、よい1日をお過ごしください~

 

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新型コロナ闘病記 ⑩PCR検査2回目の結果は

4月30日、入院から18日目になりました。

今日は、2度目のPCR検査の結果が出る日。1回目は陰性でしたので、今日陰性の結果が出れば、明日には退院、そしてゴールデンウィークは夫婦一緒に家で過ごせる・・・

と思って迎えた朝でした。

毎朝、私たちは「おはようLINE」を送りあい、互いの体温報告をしております。今朝の夫の体温は36.5度。ここ数日、朝は36度台、日中37度台というのが続いているので、いつも通り。私は相変わらず平熱(低体温なので、たいがい35度台)です。体温報告と、他愛のない会話をしばらくしまして、それぞれ朝食をとり、私は在宅ワークにとりかかりました。

さて、9時過ぎ。待っていた結果がでました。なんと。

 

「陽性」でした。

 

うーん。これはショックでした。夫も私も、かなり期待してしまっていましたので。結果が出てからしばらくは、めちゃくちゃ凹んでしまいました。私は仕事する気にならず、数日ぶりに泣きましたね。この際、思い切り落ち込んでやろうと思いまして。

夫は夫で、さっさと「とりあえず寝る」というメッセージを送ってきました。夫も凹んでいるのが痛いほど伝わってきました。

GWには一緒におうち時間を過ごせる。そう思っていましたので、夫の好物のカボチャ(私はあまり好きではありません)を買ってあり、煮物にするか、炒めるか、両方つくるか!なんて考えていましたので、野菜室のカボチャを見ると泣けてきます。GWに一緒に飲もうと思って、通販で購入した「アマビエIPA」も冷蔵庫で冷やしてあるのに。夫が大好きな「豆おかき」も買ってあるのに。全部、お預け・・・

はぁぁぁぁぁぁ。。。。。

とまあ、ひとしきり落ち込んでから、でも、3週間前の、先も見えず、何の病気かもわからず、相談しようにも電話はつながらず、熱はどんどん高くなり・・・というあの地獄のような数日間と比べたら、こんなの辛いうちに入らない!!

と、気持ちを切り替えました。1時間ほど落ち込んだのち、夫の好きなキャラクターのぬいぐるみを使ってオモシロ写真をとりまして、LINEで夫に送りました。お互い、まだ気分的にアッパーにはなれませんが、わたしたちなりのやりかたで、気持ちの切り替えです。

あとから看護師さんから言われたのですが、2回目のPCRで陽性が出てしまう人は結構多い、とのことでした。夫だけじゃないと思うと、少しだけ気持ちが軽くなりました。

血液検査(夫の場合、白血球数が問題)とレントゲンも本日行いまして、どちらも経過は良好とのこと。少しずつではありますが、確実によくなっています。

楽しみにしていた再会はお預け。GWもひとりぼっち。ですが、回復してきていますから。あともう少し、辛抱します。

 

 

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新型コロナ闘病記 ⑨PCR検査はそうとう辛いらしい

なんと、気が付いたらGWに突入しておりました。本日は4月29日、いい天気です。今日で、夫が入院してから17日目になります。

最近私のブログ更新の頻度が減ってきています。以前は毎日更新していました。これはなぜかといいますと、以前はとにかく1日も早くみなさんに「コロナのリアル」を知っていただきたいとの思いもありましたが、それよりも、セルフケア、ストレスマネジメントの要素が強かったからです。不安でおしつぶされそうでも、他人に不安をきいてもらうこともできない日々の中で、このブログを綴ることが私の心の支えにもなっていたのです。

もし今、このブログを読んでいただいている方の中で、感染したかもしれない、感染させたかもしれない、病状がどうなっていくのかわからず不安で不安で仕方がない、誰にも言えない…そんな方がいらっしゃいましたら、日記を書くことをおすすめします。言葉に書き記すという行為は、苦しみを必ずやわらげてくれます。

というわけで、最近の私は不安や苦しみから解放されつつあります。

 

先週の金曜日、夫は退院にむけた1回目のPCR検査を受けまして、月曜日に陰性の結果がでました。同じ日に2回目の検査を受けていますが、まだ結果は出ていません。今日は祝日なので、おそらく明日わかるかと。どうか陰性でありますように。

ところで、実際のPCR検査ってどんな感じなんだろうと思い、夫にきいてみました。(入院時はそんなこと聞く余裕はありませんでしたが、今ならいろいろきけます)。ぶっちゃけ、痛いの?つらいの?と聞いてみましたら、、、

めーーーーーーーーーちゃ、つらい!

とのこと。15~20センチくらいの長さの綿棒を鼻の穴につっこんで、グリグリグリグリするらしいです。自分では絶対にできないと言っていました。インフルの検査とはレベルが全然違いますよね。で、間違いなく咳とかそういったものが出てしまうので、検査している医療者は確実に飛沫を浴びるそうです。都度防護服を替えないと、次に検査を受けにくる患者さんにもその飛沫がついてしまうだろうとも言っていました。

こんな話をきくと、ドライブスルー検査なんて本当にできるんかいな?と思ってしまいます。韓国の映像なんかを見ていると、そんな辛そうにも見えなかったし、ちょいちょいちょいってやってる感じじゃありませんでしたか?仮に、グリグリっと奥までちゃんとつっこんでいたとしても、検査側の防護服は取り替えていませんでしたよね。

あと、どこかの病院の屋外に、電話ボックスみたいなのを設置して、ボックスの中に検査する人が入って、ボックスに据え付けの手袋越しに検査する、という方法が紹介されていましたが、あんなガバガバの手袋でグリグリされたら相当しんどいだろうと思いますよ。つい入りが浅くなって、検査の精度は落ちるんじゃないかと心配になります。

テレビのコメンテーターなどで、日本でPCR検査の数が増えないのはどうかしていると主張される方が大勢いらっしゃいますが、夫の実体験を聞いてしまいますと、医療の専門家でもないのによくそんなこと大声で言えるよね、と私などは思ってしまいます。

PCR検査の件だけでなく、テレビでさもありなんと意見を述べられている方の大半は医療関係者(もしくは最新事情に詳しい医療関係者)ではありません。また、医療関係者であったとしても「COVID-19」の専門家なんていないんです。未知のウイルスって、みんな言っているではありませんか。

いろいろな仮説をたてて、議論を深めるのはいいことだと思いますが、世論を扇動するようなことはあってはいけないことだと思っています。

今もうひとつ気になっているのは、このウィルスは型がいくつかあるらしいとの情報です。Covid-19に限ったことではありませんが、ウイルスは変容します。だから、夫が今回陰性が出たからといって、抗体ができたからもう感染しないとは言い切れないと思っています。

では、どうしたらいいのか。どうしたらこの未知のウイルスに打ち勝つことができるのか。それは、悲しいかなひとつしかない。人と接しない。これしかないのだと思います。でも、社会生活を捨てては人は生きていけない。だから、どうバランスをとるのかが問題なのです。

どうか皆さん、当事者意識をもって行動していただきたいと思っております。

 

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新型コロナ闘病記 ⑧退院に向け、1回目のPCR検査

今日は4月26日(日)。とてもいい天気ですが、今日も家の中から外を眺めたり、おうちエクササイズをしたりして過ごしております。

今日で夫が入院してからちょうど2週間になりました。自宅療養で回復された方の話などをきいていると、夫は軽症ではなく中等度だったのだなぁと今さらながら思います。医療機関につながるまでの6日間は、あらためて地獄のような日々だったと振り返りました。

さて、夫の症状と治療について、あまり細切れにブログにしていっても、お読みになる方が大変でしょうから、今日は一気に時の流れを進めたいと思います。

入院して6日目。肺炎の治療のための抗生剤を投与しはじめて3日目から咳の症状が軽くなってきました。また、解熱剤を飲む回数も、2日に1回に減ってきました。(このころは、熱があがったら薬を飲む、というようになっていました。)

抗生剤投与から4日目にレントゲンをとってみると、肺の影が薄くなってきていました。確実に薬がきいており、回復してきていると実感できます。その3日後に再度レントゲンをとると、ほんの少し影があるものの、ほぼ問題ない状態にまで肺は回復したとのドクターの見解。私と夫のLINEのやりとりも、病状や体調に関する話題よりも、うちのベランダに変な虫がいただの、何を作って食べただの、お笑い芸人のネタをマネしあってみたりなど、どうでもいい話題が多くなっていきました。でも、どうでもいい話題こそが日常の糧になります。

肺の状態がよくなってきて本当に安心しているのですが、夫の場合はなかなか微熱がとれないのがちょっと気になるところです。ドクターから、36度台が24時間続くようになったらPCR検査を、と言われていたのですが、どうしても37度台が1日のうちで何回か出てしまうのです。まあ、39度後半を経験してしまうと、もはや37度台なんて屁でもないという感覚のようです。

なかなか36度台がキープできない中ではありますが、肺が回復したということで、先日PCR検査を受けました。それがおとといの金曜日、入院から11日目のことです。結果は明日か明後日にわかるでしょう。

そして、私はずっと体調良好のまま、自宅待機期間をまもなく終えようとしています。明日が終われば、病院に差し入れに行くことも、ルール上はできます。でも、どうしようかな。あと少し我慢すれば夫は帰ってきます。だからやっぱり、外出は自粛しようかな。家でおとなしく在宅ワークしていようかな。と、思っています。夫も、あと少し、病院食だけで我慢だね。

 

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新型コロナ闘病記 ⑦濃厚接触者はPCR検査を受ける?受けない?

こんにちは。今日は4月25日(土)です。外はとてもいいお天気で、絶好の行楽日和。お散歩したら気持ちいいんだろうな。でも、今は我慢のときです。商店街や海岸なども人出がまばらでありますように…。

実際にコロナに感染した、もしくは家族が感染したといった当事者と、そうではない人の温度差は大きいと、日々感じています。「誰もが感染してもおかしくないよね」と口では言いながら、心のどこかで「私は大丈夫」と思ってはいないでしょうか?なかなか自分事としてとらえるのは難しいと思いますが、一人ひとりが本気でこのウイルスを向き合わない限り感染拡大をおさえることはできないと、私は考えています。

そういえば、今までコメントしていませんでしたが、夫(40代です)は感染経路不明です。歓楽街を飲み歩いたり、ナイトクラブなどには行っていません。ごくごく普通に電車にのって仕事にでかけ、仕事関係の人と会い、仕事柄ランチは外食、コンビニなどで買い物をして、電車にのって家に帰ってくる。そんな普通の暮らしの中で、コロナにかかりました。夫はインフルエンザにかかることもほとんどないので、このウイルスの感染力はやはり高いのでしょうね。

さて、PCR検査で陽性の結果が出たのが、入院3日目のこと。じっとしている分には息苦しさはないようでしたが、動くと咳が出て止まらなくなる状態。この日から、酸素をつけてもらったようです。やはり酸素があると楽なんだとか。熱は薬がきいているのか39度台になることはなくなりました。それでも、38度台後半になったり、37度台になったりと、いったりきたり。

陽性判定の翌日、自治体の衛生局から電話があり、発熱前日からの行動歴をヒアリングされたそうです。夫の会社と夫と濃厚接触のあった人にはその日のうちに各自治体の衛生局から連絡がいったそうです。

さて、皆さんは、いちばんの濃厚接触者であるわたくし、妻は、PCR検査を受けたと思いますか?芸能人や著名人のご家族は、症状がなくてもPCR検査をすぐに受けられていた方もいたと記憶しております。

が、私は、受けておりません。衛生局から電話がかかってきて、健康状態を聞かれ、家の中の消毒方法などを指示され(そんなのとっくに終えていましたが)、2週間は自宅待機してください、と言われただけ。もちろん体調に変化があったらすぐ連絡ください、とは言われましたが。体調に変化がない限りは検査しないということのようです。(4月半ばの状況で、その後変わっているかもしれません。)

この対応の違いは一体なんなのだろうか?と思います。つい、有名人は特別扱いなのか?などと勘繰りたくなりますが、それはきっと自治体によって判断やフローが異なるのだろうと思うことにしました。

入院5日目から、肺の治療が始まりました。具体的には、いわゆる通常の肺炎の治療と同じことをしているようで、抗生剤の点滴です。新型インフルエンザの治療薬アビガンを使っている病院があると報道ではきいていますが、夫には使われていません。解熱剤に関しては、カロナールが強すぎで肝機能障害気味になってしまったため、この日からロキソニンに変更となりました。

肺炎の治療薬、抗生剤はきいているようで、投与し始めてから体感的に楽になったと夫は言っていました。ただ、原因はよくわかりませんが、夜中に心拍数が異常に低くなり、看護師さんが何度も何度も見に来てくれたそうです。本人は苦しさは感じていないとはいえ、それは心配でした。

入院前からカウントすると、この時点で発熱から10日もたっており、解熱剤を飲んでいるにもかかわらず、いまだ37~38度台をうろうろしていました。入院しており、医療の真ん中にいるとはいえ、つい頭を「急性増悪」の文字がよぎります。まだまだ、不安な日々が続いていました。

そういえば、このころですね。私がブログを書こうと思ったのは。家族の不安な気持ちは、同じ立場の人にしかわからない。だから、もし今同じように不安な夜を過ごしている人がいるのなら、互いに支えあいたい。そう思いました。感染症は、なかなか人に言えない病気です。不安を誰かに聞いてもらることがとても難しいのです。

 

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新型コロナ闘病記 ⑥なかなか熱がさがらず咳が出始める

夫が新型コロナに感染して、今日で入院10日目。芸能人で退院された方のニュースなどもありますが、うちはまだかかりそうです。(少しずつ回復していますのでご安心ください!)

そんな中、今日はまた芸能界に訃報がありました。岡江久美子さんが63歳の若さでお亡くなりになったと…。志村けんさんの訃報にも日本中が悲しみましたが、岡江さんのニュースもショックです。発熱から5日目で急変されたとききます。夫は発熱から6日でようやく入院できましたので、我が事のように恐ろしく感じます。最期にご家族が会うことも叶わない病です。心よりお悔やみ申し上げます。

自分や自分の家族が体験しないと、この病気の恐ろしさを理解できないのかもしれませんが、まだまだ他人事と思っている人が多いように思います。お仕事の状況など置かれている環境がみな違うので、それぞれの立場で思うところがあるのだとは思います。が、そこから分断が生まれてしまうのは悲しいです。苦しいときこそ、状況をあるがままに受け止める必要があると思います。誰もが感染する、誰もが感染させうる、そして、この病気は決して軽い病ではないという事実を、みなさんに受け入れていただきたいと思っています。

 

前書きが長くなりました。今日は治療の様子と容態の変化について書きたいと思います。もっとも、夫に会えるわけではないので、LINEで教えてもらった情報にはなりますが。

4月13日に入院しましたが、その日はレントゲンで肺に影があることがわかったため感染疑いとして入院。PCR検査は結果が出るまで2日程度かかるとのことでした。病院によって日数に違いがあるようですね。夫がはいった部屋は通常の個室でした。ビニールで仕切られたりとかはしていなかったようです。トイレ、洗面も部屋の中にありました。血圧計、体温計は夫専用のものとして部屋に置かれていたので、いつでも自分で測れます。

その日投与された薬は、解熱剤のカロナールとエピナスチンという抗ヒスタミン薬。実は夫は発熱のほかに、湿疹が出ていました。この湿疹があったために、コロナ以外を疑ってしまっていたのですが、エピナスチンは湿疹に対して処方されたものを思われます。(今思うと、何か別の理由で湿疹が出ていて、免疫力が落ちているところに、コロナにつけこまれた気がしています。)

カロナールは6時間以上あけななければいけないという強い解熱剤で、入院前から飲んでいましたが、夫の熱はなかなか下がりませんでした。入院2日目の朝は38.5度。でも、家にいたときよりはだいぶ楽だったようです。モニターで看護師さんがチェックしてくれている安心感もあり。

入院3日目もまだ熱は下がらず、37度台~38度台をいったりきたり。この頃から咳が出始めました。咳はずっと出ているというものではなく、じっとしていると出ないようです。が、一度出るとなかなかとまらない、そういう咳だそうです。そばで見ていないのでわかりませんが、けっこう苦しかったと思います。湿疹は消えてきたそうです。

そして、この日にPCR検査の結果が「陽性」と出たわけです。結果がわかるまでに、言われたとおり2日間かかりました。

このときの気持ちは、なんとも言い表しようがありませんが、まあ、ショックでした。覚悟はしていましたが、事実をつきつけられるとやはりショックですね。本人はかなり落ち込んでいたと思います。結果が出る前から、「もし陽性だったとしても、落ち込まないでね」とは言っていましたが、そんなの無理ですよね。

本当は、電話で話して、彼の気持ちを受け止めてあげたかったのですが、話すと咳が出てしまうので、LINEだけでやりとりしました。「大丈夫だよ」「絶対よくなるからね」とか、言ってあげかたかったけど、そんな不確実なことを言って元気づけることはかえって彼を追い込んでしまうのではという気がしました。どんな言葉がいいんだろう…。と考えたとき、励ますのは違うな、と思いました。

夫婦だもの。一緒に落ち込もうと。

出てきた言葉は「自分を責めないで」ということと、「ごめんね。私がウイルスを持ち込んだのかもしれない」の2つでした。「きっと大丈夫」とは、このときは言えなかった…。

私がウイルスを持ち込んだのではと思ったのには理由があります。実は緊急事態宣言が出される直前まで、私はヨガスタジオに通っていました。そのスタジオは人数制限もし、換気も行い、入店前に検温チェックと手指消毒もしていました。身体にふれるアジャストもなし。できる限りの注意は払ってくれていました。そして私自身もかなり手洗いには気をつかっていました。それでも、「私がヨガなんか行ってたから…」とずっと心の奥で思っていたのです。ずっと自分を責めていました。

「私のせいかもしれない」と伝えると、夫は「そんなことないよ。感染したの自分だから」と言ってくれました。電話で話したわけではないけど、夫がむこうで泣いているのがわかりました。私も泣いてしまったけど。

とはいえ、いつまでもジメジメしていたわけでもなく、(まあ、結婚15年にもなるんでドライなところもあり)、陽性が確定して病室をうつったわけですが、うつった先の病室にシャワーがついていたことを喜びあうシーンなどもございました。

お互いに自分を責めていた私たちですが、今わかることは、夫も私も悪くないということ。ジャーナリストの堀潤さんが「ご自分を責めないで!」という言葉をかけてくださったことも大きな力になりましたが、時間が経過するとともに、自分を責めることは違うと思えるようになりました。私たちはコロナウイルスだけでなく、いろいろなリスクと隣り合わせで生きているのです。リスクをゼロにすることなんてできないのです。もちろんリスクを少なくする努力は必要で、今まさに一人ひとりの努力が求められています。でも、だからといって、感染した人、感染させてしまった人を責めるというのは絶対に違う。自分を責めるのも絶対に違う。それは断言できます。

 

長くなってしまったので、続きは次回。長文お読みいただき、ありがとうございます。推敲していないので、読みにくい文章でごめんなさい。

 

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