当たり前の日常

趣味嗜好、ライフスタイル、生き方、哲学、LGBTQ、病気、障がい…などなど、それぞれ背景が異なる一人ひとりが暮らしやすい社会を「フレンドリー社会」といいます。誰にとっても、当たり前の日常がありますように。そんな当たり前の願いを叶えるために、いろいろ考えてみたいと思います。

新型コロナ闘病記 ⑪夫の入院が長引く中、妻はどう過ごしたか?

5月2日、入院から20日目。高熱が下がらず不安の中ようやく医療機関にたどりついた4月13日。その場で即入院となってからもちろん私は夫に会えていないわけですが、もう20日もたってしまいました。結婚してから、というか彼と出会ってから、こんなに会えなかったことはありませんでした。仕事で海外へ行ったときですら、10日程度でしたから。

この20日間、私がどんな風に過ごしていたのかというと、最初の1~2日を除けば、実に規則正しい健康的な毎日を過ごしておりました。濃厚接触者として外出制限があったこともありますが、そもそも外出する気にもなりませんでしたので、必要な買い物に3回出ただけで、ほぼ家の中で過ごしております。

振り返ってみて、規則正しい生活を送ることがメンタルケアになっていたと思います。決まった時間に起きて、決まった時間に調理してごはんを食べ、決まった時間に仕事をし、決まった時間に寝る。夫とのLINE連絡も、自然と決まった時間にやるようになりました。たいてい夫の食事時間に合わせて連絡するので、こちらの生活もおのずと規則的になってしまうのですよね。

ルーチンとして取り入れたのは、1日1か所、めちゃくちゃきれいにする、ということ。一気に大掃除するのではなく、1か所ずつ。これが毎日にいいリズムを与えてくれました。明日はあそこにしよう、あそこもやりたいけど明後日でいいかな、なんて具合に1日後、2日後をイメージするのは、精神衛生上とてもよかったです。

また、メディア断ちもしました。ニュースはNHKと、私が敬愛する堀潤さんの番組のみと決めました。SNSも1日数分のぞくか、2日にいっぺんくらい。購読している大手新聞のネットニュースはコロナ関係以外を中心に読むことにしました。

メディア断ちをすると、時間に余裕が生まれました。これまで自分がいかにネット漬けだったのかがわかりますね。ネットから解放されて生まれた時間を使って、フィットネスにはげんだり、ゆっくりお風呂につかったり。もちろん読書時間にあててもよいのですが、私は健康体とはいえ、そこそこメンタルやられていたので、がっつり読書する気分にはならず、好きな漫画を読んでみたり。ドラマや映画をみたり。おいしいおつまみを作ってみたり。

そもそも私、ひきこもり体質なので、家で一人で好きなことをして過ごすことにはストレス感じないんですよね。とはいえ、おしゃべりは好きなので、流行りのオンライン飲みなども、何度かしました。

で、思ったのですが、実はこれって、ものすごく文化的で健康的な生活じゃん!特別なことをしなくても、背伸びをしなくても、当たり前の日常があることの幸せ。日常をこつこつと積み上げていくことの大切さ。生きていくことの本質を見たように思います。

でも、じゃあ「これでいいじゃん」「これで十分」と満足してしまうのも、よくないのかな。なんというか、消極的人生というか。上昇志向という言葉は好きではないのだけれど、「こんなもんでいいか」と手を抜いて生きることはしたくない。上を目指すというのではなく、よりよく生きるためにチャレンジする気持ちは捨てたくないというか。

とにかく、時間がたくさんあるので、いろんなことを見つめなおす機会にもなりました。おそらく、私は今、自分史的に大きな気づきの中にいるのだと思います。

 

さて、夫の状態はといいますと、昨日も37度台の微熱が出ておりますが、レントゲン、血液検査の結果は以前より良くなっており、確実に回復してきております。昨日改めて1回目のPCR検査をしており、週明けの結果待ち。GWに入ってしまったので、検査の速度が落ちるのではと危惧しておりますが、今は待つしかない。

ゆっくりではあるけれど、回復してきているのだから、今は心穏やかに待つしかないのだ。

みなさんも、自粛生活であっても、よい1日をお過ごしください~

 

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